VLPシリーズは、30年以上の実績を持つ車番認識ソフトウェアです。

警察や高速道路などの公共機関向けに開発され、高い認識精度と安定稼働が求められました。

近年、その需要が民間向けにも拡がっており、年間1000システムペースでご利用頂いております。

現在の最新版『VLP3.0』は、従来からの画像処理中心のシステムから、フルAI回路に認識エンジンが変更となり、専用のアプリケーションも含め、より高性能で充実した機能を実装しております。

車番認識システム VLPシリーズ

民間向け車番認識システムの開発

シー・ティ・マシンは、長年にわたり公共向けに特化した産業用の車番認識システムの開発を行ってきましたが、近年の民間向け需要の増加に伴い、公共向けシステムを改良した民間向けの車番認識専用機を新たにラインナップに加え、営業活動を行ってきました。

この民間向けの需要増加に伴い、いくつかの会社で新たに車番認識システムが販売されてきましたが、それらと比較して、産業用の機器から構成されるシー・ティ・マシンの車番認識専用機は、民間向けにはオーバースペックであり、他社のシステムと比較してコスト面でも劣るものとなっていたため、民間向けの販売では、他社に遅れを取ることとなってしまいました。

民間向け車番認識システム開発の経緯

VLP3.0のリリースに合わせて、VLP3.0に最適化された、専用の車番認識IPカメラの販売を開始しました。電動ズームレンズ内蔵タイプと超小型タイプの車番認識IPカメラ2機種になります。

一般的な民生用のIPカメラと違い、産業用の車番認識システムと同じ、マシンビジョン用のSONY製グローバルシャッターCMOSを使用し、高品質の撮影が可能となっています。また、産業用システムと同等の照度を持つ、超高輝度の近赤外線パルス照明と、あらゆる設置環境での使用を想定した、12mm-40mmの電動ズームレンズを内蔵しています。この他、屋外環境での使用を想定して、-30℃から70℃の温度範囲で使用可能な耐環境性能を有しています。

VLP3.0専用IPカメラ(車番認識専用IPカメラ)

シー・ティ・マシンでは、新たにFULL AIの認識エンジンと専用のカメラからなる民間向けの新型システムをリリースしました。この新型システムは、民間のニーズに応えるために設計されており、これまでの産業用システムの特徴である、高性能・高耐久を維持しながら、コストパフォーマンスも非常に優れたものになっています。

FULL AI搭載!新車番認識システム

車番認識に適した

近赤外線照明について ≫

車番認識システムにおけるカメラCMOSの選び方 ≫

車番認識システムでの

カメラの調光について ≫

純国産の産業用車番認識ソフトウェアであるVLPシリーズは、約30年に渡って、多くの車番認識システムで使用されてきました。

VLPシリーズは、元来道路通行車両のナンバープレート認識のための、公共機関向けのソフトウェアであり、高精度な認識と、安定稼働が要求される中で、認識性能の向上と、機能の充実に努めて参りました。

産業用車番認識ソフトウェア『VLPシリーズ』

今回リリースされました、最新版VLP3.0は、従来からの画像処理とAIを組み合わせたシステムから、完全AIの認識エンジンとなり、専用のアプリケーションも含め、より高性能で、充実した機能を実装しながらも、民間用の車番認識システムにおいても活用して頂けますよう、UIを刷新し、誰もが使用可能なシステムに生まれ変わりました。

完全AIの認識エンジン『VLP3.0』登場



VLP3.0

認識性能の強化

ディープラーニング(AI)によって作られた車番認識回路で『車両検出・プレート検出・車番認識』を同時に行う事で、途中工程での処理漏れを排除し、認識精度の高い車番認識が可能となり、弊社テスト環境下で100%、実運用条件下においても99.9%を達成しました。

認識性能の強化

機械学習によって作られた車番認識回路で、ナンバープレートの文字を認識するために、画像処理による複数の工程を経て、プレートを検出し文字を切り出し、車番認識を実行。

従来製品機械学習】

ディープラーニングによって作られた車番認識回路で『車両検出・プレート検出・車番認識』を同時に検出し実行。

VLP3.0【ディープラーニング】

画像処理によって、指定の大きさの物体の移動を監視し、車両を特定。

画像処理①

画像処理によって、ナンバープレート位置を特定し検出。

画像処理②

文字を切り出し、機械学習による認識エンジンにより、車番認識を実行。

機械学習



ディープラーニングにより『車両検出・プレート検出・車番認識』を同時に実行。

ディープラーニング

ヒント

【機械学習】とは「与えられたデータ群から何らかの規則や判断基準を自ずと学習し、それに基づいて未知のものを予測、判断する技術」で、ざっくりと与えられたデータを分析する技術。

ヒント

【ディープラーニング(深層学習)】とは、機械学習の手法であるニューラルネットワークという分析手法を拡張し、高精度の分析や活用を可能にした手法。

FULL AI化による認識性能の強化

VLP3.0では、撮影角度が厳しいナンバープレートや、車体や構造物の影が入ったナンバープレートなど、正常環境での撮影が行えていない場合、認識性能に影響が出ていましたが、カメラ角度、日照条件等に対するロバスト性の強化によって正常環境下と変わらない認識が行えるようになったため、実際の屋外設置環境下において、認識率の大幅な改善が可能となりました。

耐環境対応の強化(実認識率の大幅改善) 

影響を

受けにくい!

撮影角度

日照不足

撮影角度

プレート角度

影の影響

暗い画像の認識おいては、AI構築時に暗い画像での学習をかなり多く行ったこと、また、画像の差を見る従来からの画像処理から、AI認識に変わったことで、認識性能が大幅に改善しました。

露出不足画像の認識強化



顧客管理

計量

システム

駐車管制

システム

入退場管理

近日公開!

認識機能の高速化

入出場同時認識機能

従来までは、入場、出場別々のプログラムを走らせて認識を行ってきましたが、動画データからナンバープレートの位置を追従することにより、入出場の同時認識が可能となりました。

カメラ

撮影画像

※処理装置内

認識回路A

(入出場)

認識回路A

(出場)

認識

(入出場)

認識

(出場)

品川 000

あ 12 34

結果出力

(入出場)

品川 000

あ 12 34

結果出力

(出場)

VLP3.0エンジンでは、1つの回路で同時処理を行うため、処理装置の負荷軽減だけでなく、処理速度の向上も可能となりました。

VLP3.0

『入場・出場』の結果が

同時に出力!

データ集約機能

VLP3.0では、一般的な車番認識エンジンで行っている直接出力以外に、動画で撮影された全てのナンバープレートを認識し、その認識データを集約する事によって精度の高い認識結果を出力する集約機能を標準装備しています。

指定フレームの未検出が連続、または車両が停止、車両が認識エリア外に移動した場合、認識開始からそれまでの認識結果を、多数決によって集約し結果出力。

認識開始

認識終了

多数決による集約

品川 30?

あ 12-34

品川 ?00

あ 12-34

品川 300

? 12-34

品川 300

?2-34

品川 300

あ 12-3?

認識結果

品川 300

あ 12-34

認識した情報を

多数決で集約

結果を出力!


 認識エリア 

同じ車番情報が指定回数連続で認識された場合、この時点で車番情報を結果出力。これにより、認識精度を落とすことなく、できるだけ早いタイミングでの出力が可能です。

認識開始

認識終了

同一車番情報連続による集約

品川 300

あ 12-34

品川 300

あ 12-34

認識結果

品川 300

あ 12-34

 認識エリア 

認識処理工程

打ち切り

待機状態に!




プレート輝度安定化調光機能

プレート輝度安定化調光機能(AEW)

直射日光や逆光が発生する屋外環境では、太陽光の影響でナンバープレートの明るさが常に変動します。このため、カメラのオートアイリス機能だけでは、ナンバープレートの明るさを安定させることが困難でした。

VLP3.0は、プレート輝度安定化調光機能(AEW)を搭載しています。これにより、ナンバープレートの明るさ(輝度値)を認識のたびに計測し、認識しやすい輝度値で撮影できるようカメラをコントロールする事によって、屋外環境下においても、常に安定した認識が可能となっています。

AEW機能を有するVLP3.0の場合、いずれの時間帯においても撮影したプレートの輝度値が、Target付近で安定していて、常に認識が行いやすい状態となっている。

対して、一般的な車番認識システムの場合は、カメラのオートアイリスでの明るさ調整となるため、夕方の直射日光時に、認識に影響のある白飛びが発生している。

AEW

AEW機能

プレート輝度値の計測

プレート輝度値(プレート白色部分)を、認識のたびに計測

AEW 無

カメラコントロール

プレート輝度値が、認識がしやすいTarget付近で安定するよう、カメラをコントロール

顧客管理

計量

システム

駐車管制

システム

入退場管理

近日公開!

管理アプリケーション

VLP3.0ではGUIによる管理アプリケーションを装備しました。

各種設定画面の他、リアルタイムのカメラ映像の再生、認識履歴、認識画像の閲覧等が可能となり、誰でも簡単に操作ができるようになりました。

視覚的にわかりやすく、直感的な操作が可能に

ヒント

【GUI】とはGraphical User Interface(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)の略称で、コンピュータやデジタルデバイスの操作を視覚的に行うためのインターフェースです。

AI推論アクセラレーター インテル AI Boost対応

VLP3.0は高性能AI 推論アプリケーションとして、OpenVINOに対応しており、INTEL製CPUに搭載される、インテル AI Boostの利用が可能です。

これにより、CPUの代わってインテル AI Boost(NPU)が車番認識プログラムの高速処理を行います。



新機能の追加と強化

認識対象プレートの追加

VLP3.0では、一般のナンバープレートに加え、自衛隊ナンバー、領事館ナンバー、駐留米軍ナンバーの認識が可能です。

種類

ナンバープレート

車両イメージ

自家用ナンバー

自衛隊ナンバー

外交官ナンバー

事業用ナンバー

画像処理システムである車番認識にカメラについては、従来から高性能な産業用のマシンビジョンカメラ(Gig-Eカメラ)が使用されてきましたが、民間向けの需要が急速に拡大している中で、安価な民生向けのIPカメラでの使用が多くなっています。これに伴って、IPカメラ向けに最適化するための機能を追加しました。

IPカメラ対応の強化

01

一般的にネットワークカメラでは、カメラと処理装置間の映像伝送に、帯域の狭い回線が使用されることから、少ないフレームレートでの認識が必要になるため、ディープラーニングにより、低フレームレート下での認識漏れを排除し、従来からの産業用のカメラと同等の性能を発揮できるように改善。

低フレームレートでの認識強化

03

圧縮データのデコード処理をハードウェア処理に

認識回路のメモリー上では、1コマのビットマップ画像に展開し認識を行っているが、産業用のロスレスカメラが、入力画像をそのままメモリー上に展開できるのに対して、ネットワークカメラ(IPカメラ)からは、H264等の圧縮データで映像が入力されるため、これをビットマップ画像に変換(デコード)する必要がある。

従来の認識エンジンでは、この作業をソフト上で行ってきたが、カメラの解像度拡大と共に、CPUの処理に時間と負荷がかかることから、処理装置内蔵のGPU(画像処理専用の処理回路)を使用して、ハードウェア処理を行う事により、より高速な処理が実現可能なだけでなく、CPUに負荷をかけないよう改善。

02

ストリーミング映像の入力安定化

ネットワークカメラからの映像入力においては、ONVIF(Open Network Video Interface Forum)という、共通のインターフェースにより、映像をキャプチャーするが、このONVIFでの入力に関して、高性能な最新のプログラムを利用して、特定のメーカーに依存することなく、様々なネットワークカメラを安定利用することが可能に。

従来、専用システムにおいて使用されてきたONLINE対応を、標準機能として利用できるよう機能を追加しました。

ONLINE対応

ネットワーク上の専用サーバーや指定アドレス等へ、認識結果をダイレクトに送信。

指定アドレスへ結果送信(API連携)

AWSを使用しての、死活監視システムの利用、自動アップデート機能、認識レポートの出力、その他専用のカスタマイズ機能の追加等が可能。

AWS(Amazon Web Services)の利用

ヘルスチェック機能

VLP3.0では、産業用システムで運用してきた、ヘルスチェック機能を標準装備し、システムの状態を常時監視して、システムの安定稼働のためにソフトウェアの制御を行います。

処理装置であるPCのCPU、メモリー、記憶装置、電源等を監視して、アラートの出力、PCの再起動、システムの再起動等を実施。

映像状態の変化を監視して、アラートの出力及びシステムの再起動を実施。

カメラとの接続状況、映像状態の変化を監視して、アラートの出力及びシステムの再起動を実施。

認識ソフトウェアのエラー内容を監視して、アラートの出力及びシステムの再起動を実施。

記憶装置の残容量を監視して、アラートの出力、指定範囲の過去データの自動消去等を実施。

ゲート開閉、表示灯点灯等に使用する、外部の接点ユニット等の外部装置の異常を監視して、アラートの出力、システムの再起動を実施。

処理装置異常監視

照明装置異常監視

カメラ異常監視

認識ソフトウェア異常監視

記憶装置(SSD・HDD)の残容量監視

外部装置異常監視

VLP3.0車番認識システムでは、VLP3.0に最適化された車番認識専用カメラの他、高性能の産業用マシンビジョンカメラから、民生用のIPカメラまで幅広いカメラシステムに対応しています。

VLP3.0対応カメラ

カメラ

マシンビジョンカメラ

車番認識専用カメラ

IPカメラ

カメラ構成

カメラヘッドのみ

レンズ、照明、ハウジングが別途必要

オールインワンカメラ

カメラ+レンズ+ハウジングで構成

照明が別途必要

使用レンズ

固定焦点マニュアルレンズ

電動リモートレンズ

固定焦点マニュアルレンズ

電動リモートレンズ

固定焦点マニュアルレンズ

CMOS

SONY IMX264、IMX265

SONY IMX265

ローコストCMOS

シャッター方式

GlobalShutter

GlobalShutter

RollingShutter

近赤外線感度




パルス照明対応



×

プレート調光機能

(VLP3.0使用時)


シームレスに調光が可能


シームレスに調光が可能

×

対応無し

撮影画質


非圧縮画像


圧縮画像(高ビットレート)


圧縮画像

車番認識に適した

近赤外線照明について

車番認識システムにおけるカメラCMOSの選び方

車番認識システムでの

カメラの調光について

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顧客管理

計量

システム

駐車管制

システム

入退場管理

近日公開!

認識システム比較

OEM向けのシステムを購入希望のお客様には、弊社の標準仕様とは別の、OEM向け商品をご用意しております。

内容につきましては、下記の表をご確認ください。

なお、詳細は弊社担当スタッフから、ご説明させて頂きます。

OEM向けのシステムを購入希望のお客様へ

車番認識専用カメラ

管理ソフトウェア

AWSクラウド対応

  C.T.MACHINERYの銘板が貼られます。

  OEM向けにはアプリケーション上で、商品名、会社名が無表記となります。

  OEM向けは銘板表示のないカメラで納品します。

  アプリケーション上で、VLP3.0及びC.T.MACHINERYが表記されます。

  オプション

  ・クラウド上での死活監視

  ・レポート作成

  ・自動アップデート

  ・クラウド上での登録ナンバー認証機能

  ・ゲート等の接点出力機能

  オプション

  ・クラウド上での死活監視

  ・レポート作成

  ・自動アップデート

  ・クラウド上での登録ナンバー認証機能

  ・ゲート等の接点出力機能

  標準機能

  ・車番認識ソフトウェアの管理

  ・認識履歴、検索

  ・LIVEビューワー

  オプション

  ・登録ナンバー認証機能

  ・ゲート等の接点出力機能

  標準機能

  ・車番認識ソフトウェアの管理

  ・認識履歴、検索

  ・LIVEビューワー

  オプション

  ・登録ナンバー認証機能

  ・ゲート等の接点出力機能

  カメラ本体に同色のサンシェードが装着されます。

  サンシェード装着の有無についてご選択頂けます。

OEM販売

直接販売

※独自の銘板作成等の作成についてはご相談ください。

※独自デザインのサンシェードの作成についてはご相談ください。

※独自の商品名等の表記についてはご相談ください。

※独自機能の搭載等につきましてはご相談ください。

※独自機能の搭載等につきましてはご相談ください。

シー・ティ・マシン株式会社

シー・ティ・マシン株式会社は、中西金属工業株式会社グループの一員として、駐車場における各種自動開閉ゲートの開発を主な事業としています。私たちは、最新の技術を駆使し、安全で効率的な駐車場管理ソリューションを提供しています。


当社の車番認識システムは、これまで産業用途に特化し、年間約1000台をお客様に納入してきた実績があります。これらのシステムは、その信頼性の高さから多くのお客様に支持されてまいりました。


今回、デジタルラボ社との協業により、完全AI化を実現した新型の車番認識ソフトウェアと専用ハードウェアを開発いたしました。この新システムは、産業用途で培った高い性能と品質を維持しつつ、民間市場向けにもご利用頂けるシステムとなっております。

私たちは、この革新的な車番認識システムを通じて、さらなるお客様のニーズに応えていく所存です。

会社紹介

弊社にご興味を持って頂きありがとうございます。

車番認識システムについてご相談やご質問がある方は

下記のフォームよりお問い合わせください。

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